蔵王さまと行者さま

蔵王さまと行者さま。修験道のご本尊である蔵王権現さまが
どのようにしてこの世に出現されたのかが、絵本として表現されたものです。
蔵王権現は、正確には「金剛蔵王権現」と申し上げる仏様です。
この仏はメイドインジャパンの仏様です。



蔵王さまと行者さま

634年に生まれた役小角(えんのおずぬ)は、修験道の開祖です。
さまざまな奇跡をおこなった神仙として、「日本霊異記」や「続日本紀」に記述があります。


幼い頃から神童と呼ばれた小角は、やがて仏教を学び、山岳修業者となります。
そして葛城山から金峯山に入り、千日修業を経て、超人的な境地に達します。
そして、悪魔はびこる世の中を救う強い仏様の出現を日夜、祈願して修法を行いました。


その修法の末に、出現されたのが蔵王権現様です。
権現とは仮の姿という意味であり、釈迦如来と弥勒仏と観音の三つの仏が合体して、
憤怒の形相で魔を払う破邪顕正の仏として出現されたのです。
これが小角の修験道のご本尊となっていきます。


密教を学ぶ坊さんは、まず不動明王を祈って、邪気を払いますが、
修験道では、蔵王権現を祈って、降魔調伏の修法を行うのです。
この物語をわかりやすい絵本にして、幼稚園児にも理解できるようにまとめたのが本書です。


 



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